光化学スモッグ注意報ってなぁに?

光化学スモッグ注意報が発令される日が増えています。
1970年代に猛威を振るった光化学スモッグ注意報ですが、1980年代に入ると段々と発令されなくなっていました。その光化学スモッグ注意報が2002年に千葉で全国で18年ぶりに発令されたのです。2007年5月には九州北部から関東まで20都府県以上で光化学スモッグが観測されました。
若い世代には馴染みの薄い「光化学スモッグ」、30代〜40代の方たちであれば、子供のころに光化学スモッグ注意報が発令されて、運動場で遊ぶことや体育の授業が禁止された経験のある片もいるのではないでしょうか。
光化学スモッグは1945年にアメリカのロサンゼルスで初めて観測されました。日本では、1970年に環七通りの近くにある東京立正中学校・高等学校の生徒43名が体育の授業中に目やのどに異常を訴えた事件が光化学スモッグを確認した最初です。
一時は全く発令されなくなっていた光化学スモッグ注意報が2000年代に入って再び発令されるようになったのはどうしてなのでしょう。これにはいくつかの原因が考えられるようです。

光化学スモッグの原因は?

光化学スモッグとは何なのか、まず、見てみましょう。
光化学スモッグは、自動車や工場などから排出された窒素酸化物や単三水素や揮発性の有機化合物などの化学物質が、太陽の光に含まれている紫外線を受けて光化学反応を起こし、二次的汚染物質を生成することにより発生します。光化学反応によってオゾン、アルデヒド、パーオキシ・アセチル・ナイトレートなどが生成されますが、これらをまとめて光化学オキシダントと呼んでいます。
光化学スモッグが発生しやすいのは5月から9月です。天候によっては4月や10月にも発生することがあります。
日中の最高気温が25度以上であり、風が弱く、9時から午後3時までの間の日照時間が2時間30分以上あり、天気図が夏型の気圧配置で等圧線の間隔が広い日に光化学スモッグは発生しやすくなります。
1970年代には高度成長期を経験した日本はさまざまな公害が社会問題化していた時期でした。汚染物質を排出する工場や車の増加により大気は汚染され光化学スモッグも発生しやすい条件が整っていました。その後、工場から排出される汚染物質は規制が進み光化学スモッグの発生もおさまっていました。
2000年代に入って再び光化学スモッグが発生する原因となっているのは、自動車の排気ガスに対する改善が十分でなかったことや、紫外線の増加や、ヒートアイランド現象の影響や、オゾンなどではないかと考えられているのです。
光化学スモッグの発生は、地球温暖化の問題とも関係があるようですね。
また、急速に成長する中国の大気汚染が風に乗り日本へも影響しているのではないかとも考えられています。2007年5月に広範囲に観測された光化学スモッグはこの中国からの影響ではないかと言われています。

光化学スモッグの対策は?

光化学スモッグが発令されるとどのような影響があるのでしょう。また、私たちはどのような対策をとればいいのでしょう。
光化学スモッグの影響を受けると、目がチカチカしたり、痛くなったり、涙が出たりします。のどの痛みや咳や息苦しさを感じることもあります。喘息などのアレルギーを持っている人では症状が悪化することもあります。また、吐き気や頭痛や手足の痺れや、あるいは失神することもあります。
光化学スモッグの対策としては、4月から10月の気温が高く風のない曇りや晴れの日には、外に出る前に光化学スモッグ注意報が発令されていないかチェックしましょう。環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」というホームページで光化学注意報の発令状況を知ることができます。
注意報が発令されているときには、できるだけ屋内で過ごすようにします。窓やカーテンは閉めておきましょう。自動車での外出も避けたほうがよいでしょう。また、有害物質を含むエアロゾルが洗濯物に付着する可能性があるので屋外に洗濯物を干すのは避けたほうがよいでしょう。
屋外で活動中に目がチカチカするやのどが痛くなるなど光化学スモッグによる症状が出た場合には、すぐに屋内に入り洗眼やうがいを行い、できれば全身シャワーを浴びるなどして洗い流します。窓やカーテンを閉めた部屋で安静にしていれば多くの場合には症状は治まります。呼吸困難や失神など症状が重い場合には病院で見てもらうようにしましょう。
光化学スモッグによる健康への影響を受けたときには軽いものであっても最寄の保健所に連絡しておきましょう。

Copyright © 2008 光化学スモッグ注意報発令!?